ベトナム新卒大学生・専門学生の就職活動の実態!

こんにちは。JTS VIETNAMの岡部です。 先日、450本の揚げ春巻きを揚げました。日焼けしたように、顔がヒリヒリしています。(笑)ハノイ市は7月24日から社会隔離が開始されています。ホームステイ先の主人が、日頃お世話になっている方々へ、揚げ春巻きをお配りしようということで、450本の春巻きを揚げたのです。ベトナムの方の優しさを感じる出来事でした。動画を撮っておけばよかった。(笑) 今回はベトナム新卒大学生・専門学生の就職活動実態についてお届けしたいと思います。ベトナムの就職事情について、調査したアンケートの結果(回答者数45人)に基づいて、新卒ベトナム人の仕事に対する考え方や仕事の探し方を紹介いたします。 新卒ベトナム人にとっての就職とは 日本とベトナムとでは就職に対する考え方が大きく異なっているように感じます。日本はかつて、終身雇用と年功序列が当たり前で、転職をしないほうが給与・退職金などの点で有利であることから、学校卒業後に最初に入った会社に定年まで勤めるのが一般的な考え方だったと思います。そのため転職を経験しない人が多数を占め、 現在でも転職回数が多いと忍耐力がないなどマイナスの印象がもたれてしまうことが多いです。一方で新卒ベトナム人の多くは学校卒業後に最初に入った会社に定年まで勤める・長く働くことをあまり考えていないように思われます。 また企業側も、学校を卒業したばかりでスキルも社会経験もまだ少ない新卒よりは、経験があり、職歴のある転職者の方を採用することが多いようです。このためベトナムでは日本と比べて実際に転職が盛んに行われています。多くの新卒ベトナム人は学校を出た後にいくつかの会社を通して「経験やスキル」を積み、その後も転職して更に「経験やスキル」を積み重ね、自分が納得のいく職場を探していくようです。アンケート調査でも「他の業種でもいいので、入社できるところへ就職し、経験を積んでから転職」という回答が目立ちました。 入社できるところへ就職し、社会経験・技術を積んだ後に転職します。(国民経済大学:投資経済学科) 自分が学んできた専門分野とは全く違う分野の会社に就職しました。ここで数年働いてから、自分の専門分野の会社に転職したいと思います。(ベトナム国家大学:電気通信科) まずは入社できる会社へ就職します。そこで働きながら、自分の希望通りの仕事につけるチャンスを探します。(ハノイ工業大学:機械科) 社会経験を積んでから、はじめて自分の希望する職種に挑戦できます。(ベトナム国家大学:歴史教育科) 以前働いたいくつかの会社は自分の専門分野とは違う会社でしたが、そこで社会経験を積みました。今は自分が入社したかった会社で働けています。(ハノイ文化大学:民族文化科) 以上主な回答を抜粋しました。 ベトナム人が就職先を探すときに重視するポイント 【アンケート内容】企業を選ぶ時のポイントについてお伺いします。あなたはどのようなポイントを重視して企業を選びますか?あてはまるものを全て選んでください。①仕事内容 / ②給与 / ③福利厚生・待遇 / ④勤務地 / ⑤自分の能力を高める機会があること / ➅自分の力が発揮できること / ⑦職場の雰囲気 / ⑧企業の安定性 / ⑨通勤時間 / ⑩勤務時間・曜日 / ⑪その他(自由回答) 【回答(集計)】1位 給与 (93.2%)2位 仕事内容 (86.4%)3位 自分の能力を高める機会があること (81.8%)4位 福利厚生・待遇 (72.7%)5位 自分の力が発揮できること (65.9%)6位 企業の安定性(56.8%)7位 職場の雰囲気 (52.3%)8位 勤務地(47.7%)9位 勤務時間・曜日 (39.8%)10位 通勤時間 (27.3%) 新卒ベトナム人が企業を選ぶ際に重視することとしては、「給与」が93.2%で最も高く、「仕事内容」(86.4%)、そして「自分の能力を高める機会があること」 (81.8%)と続きます。仕事をこなしていく中でスキルアップをし、その培ったスキルや経験を活かしてもっといい条件の仕事を求めていくスタイルがここでも確認できます。また、求人募集する際に上記の項目について触れてあげると、仕事を探しているベトナム人にとって分かりやすいと思われます。 新卒ベトナム人の就職先の探し方 ベスト3 それでは新卒ベトナム人はどのようにして就職先を探しているのでしょうか?新卒ベトナム人の就職先の探し方について、アンケートの結果から上位3つの方法を紹介したいと思います。大学の学部・専門学校によって答えが分かれる可能性を考慮して、ここからは[全体][日本語専攻][IT専攻]の3つに分けてそれぞれの回答を見ていきたいと思います。 【全体】1位 求人サイトで探す2位 フェイスブック上にある求人情報を扱っているグループを見て探す3位 家族・知人・大学の先生などのツテを利用する求人サイトやフェイスブックなど「ネット上で仕事を探す」人が多いようです。またツテで就職先を紹介してもらうと答えた人も目立ちました。 【日本語専攻】1位 フェイスブック上にある求人情報を扱っているグループを見て探す2位 家族・知人・大学の先生などのツテを利用する3位 求人サイトで探す日本語専攻の学生の仕事の探し方は【全体】と比べて大きく変わりませんでした。 【IT専攻】1位 求人サイトで探す2位 家族・知人・大学の先生などのツテを利用する3位 大学で開かれるジョブフェアに参加するIT専攻の人達を個別にみると「大学で開かれるジョブフェアに参加する」と答えた人達がいました。IT系の人材は貴重で企業が大学まで会いにやってくるほどだそうです。 仕事の探し方について回答が多かった上位3つを紹介しました。この他にも「地域のハローワークを通す」や「人材派遣会社を通す」という回答もありました。 新卒ベトナム人は就職先を探す際「求人サイト」や「フェイスブック」で仕事を探す人が多いことが分かりましたが、どのような求人サイト・フェイスブックグループを活用しているのでしょうか? ベトナム人がよく活用している求人サイト ベスト3 […]