「ベトナム人大学生の日系企業インターンシップ」事例紹介

JTS VIETNAMでは「日本人大学生向け海外インターンシップ」の企画、現地サポートを実施しています。世界的な入出国制限により、海外インターンシップを開催することができない状況が続いています。一日でも早く入出国制限が緩和され、一人でも多くの日本人大学生に海外での学びを体験してもらいたいです。 今回は「ベトナム人大学生の日系企業インターンシップ」についてです。ベトナムの就職事情ですが、業界により違いはありますが、経験者を採用する印象が強いと感じます。そのため学生は、正社員として働きたいと思う業界・企業で、積極的にインターンシップやアルバイトをしてスキルを身につけようとする傾向があります。もちろん個人差はありますが。企業側も、このインターンシップやアルバイト期間で、会社やチームとの相性や、勤務態度や業務理解のスピードなどを十分に確認します。 ベトナムではIT業界の人気が高いです。ITの成長・将来性、給与相場も上がっていますし、さらに実力次第で早期独立の可能性も高い業界です。日本語を学ぶ学生と話をする機会があるのですが、「ITコミュニケーターとして働き、将来ブリッジエンジニアを目指したい!」という意見を聞きます。JTSグループは「ITによる社会貢献」「創造的な人材の育成」を理念としています。JTS VIETNAMとしては、このようなベトナム人学生を積極的に応援していきたいですね。 それでは、日本語を学ぶ大学生と日系IT企業のインターンシップ事例をご紹介します。 マッチング 大学生 :ハノイ大学日本語学部4年生 リンさん受入企業:WBC VIETNAM 土橋社長/ソン先輩     ~WBC VIETNAM ホームページ~     https://wbcvn.vn/ja/ リンさん:「大学で日本語を学んでいます。2022年4月から2022年9月の半年間、更に日本語力を向上させるために日本へ留学する予定です。ベトナムではIT業界が凄いスピードで成長しており、また多くの日系企業がIT人材を求めてベトナムへ進出しています。私は、学んだ日本語を活かし、ベトナムと日本、双方のIT企業の架け橋になりたいと想っています。IT初心者の私を受入れてくれたWBC VIETNAM。最初はとても心配していましたが、初日から驚きました。とにかく社員の方々がフレンドリーで、特に土橋社長がとても優しいのです(笑)」 トレーニングスケジュール 【トレーニングスケジュール】 週 トレーニングの概要(週16時間) 1 メールの書き方(説明)/翻訳練習(日本語⇒ベトナム語) 2 プロジェクト資料の翻訳練習 3 プロジェクト資料の翻訳練習 4 プロジェクト資料の翻訳練習 5 SQL文の学習 6 SQL文の学習/翻訳練習(日本語⇒ベトナム語) 7 メールの書き方(練習) 8 翻訳の練習(ベトナム語⇒日本語) 9 全体まとめ/発表準備/修了発表会 土橋社長:「トレーニングスケジュールはOJTリーダーのソン先輩が作成し、私は確認するだけです。後輩が入ることにより、先輩が自ら進んで教える、主体性を発揮してもらいたいと考えているからです。インターンシップの受け入れには正直手間はかかりますが、それ以上に社員の成長につながるので、今後も積極的に受け入れていきたいと考えています。」 リンさん:「最初にこのトレーニングスケジュールを見たとき、私はこのトレーニングについていけるか心配しました。でも将来に必要になるスキルですし、とにかくチャレンジしてみると強く心に誓いました。難しいと感じたときは、すぐにソン先輩に相談することができますし、総務担当のお姉さんもいろいろな面でサポートしてくれます。本当に感謝しています。」 JTS VIETNAMではインターンシップを希望する学生(日本人・ベトナム人)を支援しています。インターンシップを受入れたい企業様、お気軽にご相談ください。 <<関連記事>>ベトナムリモートインターンシップ体験談その1https://jtsvn.com/2021/04/17/1-25/ <<JTS VIETNAM Facebookページ>>https://www.facebook.com/JTS-Vietnam-Company-Limited-101711221706411/

ベトナム留学の魅力 その1

こんにちは。JTS VIETNAMの岡部です。 グローバル時代に求められる力、多様性を学びコミュニケーション力を上げるなどなど。海外留学を考えている人も多いのではないかと思います。 その選択肢の一つとしてベトナムの大学はいかがでしょうか? 今回は私が学んでいるベトナムの大学について、皆さんにご紹介したいと思います! ベトナム国家大学ハノイ校 私は「ベトナム国家大学ハノイ校-人文社会科学大学」という大学で学んでいます。(4年制の正規課程)「ベトナム国家大学ハノイ校」は名前の通り、ベトナムの国立大学です。ハノイ校とホーチミン校に分かれています。英国の高等教育情報誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」の「THE世界大学ランキング2021」では、世界TOP1000校の中の801-1000群に位置しています。(日本では早稲田大学が同じ位置にいます。)ベトナムの中ではTOPに位置しています。と、母校自慢はここまで。(笑)どうして「ベトナム国家大学ハノイ校」と「人文社会科学大学」の2つの名前があるかというと、「ベトナム国家大学ハノイ校」は単科大学の集合体だからです。8つの単科大学と後から創設された3つの学部が集まり、1つの総合大学を形成しています。「人文社会科学大学」も「ベトナム国家大学ハノイ校」を形成している単科大学の1つです。 人文社会科学大学 「人文社会科学大学」はハノイ市グエンチャイ通り(Nguyen Trai)にキャンパスがあり、およそ1万人の学生が学んでいます。70年以上の歴史があり 、その起源は1945年10月10日、ホーチミン主席が政令第45号に署名して設立された文学科学大学委員会にあります。文学科学大学委員会が「ハノイ総合大学」となり、1995年に現在の名称である「人文社会科学大学」となりました。 人文社会科学大学の学部 「人文社会科学大学」には27の学部があります。人間学、東南アジア学、東洋学、日本学、韓国学、ベトナム学、言語学、歴史学、保存学、報道学、新聞学、経営科学、情報管理学、政治学、社会公務学、漢字学(ハンノム)、観光管理学、ホテル経営学、オフィス管理学、情報図書館学、国際学、心理学、宗教学、哲学、文化学、文学、社会学 ベトナム学部 私が在籍している「ベトナム学部」は、「ベトナム語を学ぶ学部」や「外国人向けの学部」などとよく間違われるのですが、そうではありません。この「ベトナム学部」ではベトナムについて包括的に様々なことを学びます。政治、法律、歴史、民俗、観光、心理学、言語学、情報学、哲学・・・いろいろな分野を学ぶことができます。 「ベトナム学部」に在籍している学生の約70%がベトナム人です。(学部全体で約350人のうち約250人がベトナム人)外国人学生は中国人、韓国人、ラオス人、カンボジア人が多いです。アメリカ人、ポーランド人、ドイツ人、スリランカ人もいます。日本人は現在のところ私だけです。寂しい~!!(大阪大学や東京外国語大学から交換留学生として来る日本人はいるそうです) 「ベトナム学部」で勉強した卒業生は外交官や現地駐在員として活躍しています。外交へ進んだ人の中には大使になった人もいます。ベトナム語ではなく「ベトナムのこと」を広く知りたい方にとてもおすすめです! 授業について 授業全体を通して講師が様々な問いを学生に投げかけます。教室で自分の考えを発表する機会が多いです。講師と学生が共に作り上げていく授業形態です。外国人は特に狙われて問いが飛んできます。(笑) 「授業態度」が結構成績に影響します。授業中に積極的に発言すると成績に加算されます。ほぼ全ての授業で毎回のように課題が出されます。また課題もただやって先生に提出するだけではなく、翌週にクラスで発表することが多いです。 体育が必修です。エアロビクス、バレーボールやバスケットボールなどの球技、テコンドーや空手などの武術を学びます。私は高校を卒業して以来、あまり運動をしていなかったので結構しんどいです。(笑) ベトナムの「教師」は、知識的なものだけでなくそれ以上のことを教えてくれる人としてとても尊敬されています。年に1度の「ベトナム教師の日」には、学生が教師への感謝気持ちを込めて祝います。 ベトナムは日本と異なり秋入学(9月)、夏卒業(7月)です。2学期制で前期は9~1月、後期は2月~6月です。夏休み期間中も受講することができます。卒業要件を満たせば最速3年で卒業することが可能です。 授業風景や1日の流れなど、大学生活についての詳しい情報は、また次の機会にお伝えできればと考えています。 年間の学費 「人文社会科学大学」の1年間の学費は37,400,000VNDです。(日本円で約18万円)この金額は他の大学と比較しても低く設定されていると感じます。私が1年次に留学していた国民経済大学の学費は約25万円でした。日本人留学生が多いハノイ大学はそれ以上の金額設定と聞いています。他に教科書代などが別途かかります。(教科書は1冊あたり約500円前後) 毎月の生活費 私が大学の寮に住んでいた昨年の金額なのですが、月の生活費は約2万円でした。・住居費 ベトナムの大学生は大学の寮に住むか、近くで一般家庭の部屋を間借りすることが多いと思います。  学生寮:約1万円/月(相部屋)  間借り:1万円~2万円/月・光熱費(水道、電気代) 約1,000円~2,000円/月です。 使用する電気製品に影響して変動すると思います。・食費 外食した場合、ベトナムローカルフードで1食150円~250円です。 学校の食堂で食べれば1食75円~100円で食べられます。 自炊をすればもっと値段を抑えられると思います。 入学手続き ・入学願書 入学願書には以下の書類が必要です。(人文社会科学大学-ベトナム学部の場合)  ①留学生登録書(大学がフォームを用意)  ②最終学歴の卒業証明書(英語又はベトナム語)  ③最終学歴の成績表(英語又はベトナム語)  ④ベトナム語能力試験合格証明書(B2以上)   ※ない場合は大学側が入学試験を実施  ⑤学習計画表(大学がフォームを用意)  ➅健康診断結果表(6か月以内のもの)  ⑦預金残高証明書(銀行で取得)   ※学費と生活費が支払える経済力があることの証明。    具体的な金額は明示されていませんが、私の場合は50万円の預金残高証明書を提出。  ⑧証明写真4枚(横4cm縦6cm)  ⑨有効なパスポート ・入学前のベトナム語能力 「ベトナム学部」は、上述の通りベトナム語を学ぶ学部ではなく、ベトナム語を使ってベトナムに関する様々な知識を学部です。 学生にベトナム語能力があることを前提にしています。 具体的にはベトナム語能力試験B2以上のレベルが求められています。 大学入学に有効なベトナム語能力試験は現在のところベトナムでしか受けられません。 (人文社会科学大学でも受験できます) 日本にいるなどして、もしベトナム語能力試験が受けられない場合は大学から入学試験が課されます。 大学によっては入学時のベトナム語能力を求めないところもあるようです。 経済成長著しく、世界から注目されているベトナム。多くの日本企業がベトナムに進出しています。ベトナムでの留学をきっかけに、将来につながるチャンスが見つかるかもしれません。ベトナム留学に興味がある方は、お気軽にJTS VIETNAMまでご連絡ください! <<関連記事>>~留学生のベトナム渡航手続きについて(個別申請)~https://jtsvn.com/2021/05/06/1-29/ <<JTS VIETNAM Facebookページ>>https://www.facebook.com/JTS-Vietnam-Company-Limited-101711221706411/

ベトナムリモートインターンシップ体験談その1

「海外リモートインターンシップ」ってどうなの?「リモート」で何を経験することができるの?やはり気になるところだと思います。 そこで、2021年2月から約1ヶ月間、JTS VIETNAMの「海外リモートインターンシップ」に参加した大学生にインタビューしました! 海外リモートインターンシップの紹介ページはこちらのページをご覧ください。https://jtsvn.com/training/remote-internship/ 基本情報 参加者 :小野様(山形大学 人文社会科学部)受入企業:農産物貿易商社(ベトナム企業)受入調整:2021年1月18日~実施期間:2021年2月22日~2021年3月19日(約1ヶ月) なぜ海外リモートインターンシップに参加しようと思いましたか? 「将来、農産物の流通に関する仕事がしたい。」就職活動が目前に迫っており、自分が学んできた農産物流通のスキルを何かのカタチにしたいと考えていました。偶然にも私の友人から「JTS VIETNAM海外リモートインターンシップ」の紹介があり、「これは絶好の機会だ!」「自宅にいながら海外の農産物や流通の仕組みについて学べるかもしれない!」と考え、すぐにJTS VIETNAMへ相談しました。 海外リモートインターンシップの最初の印象は? 正直なところ、リモート環境なので「どこまで学べるのか?」という心配はありました。また、就職活動が始まるタイミングでもあったので、インターンシップと会社説明会・面接の日程調整に影響が出てしまうのではないか、最後までやり切れるどうか不安なところもありました。 海外リモートインターンシップの目標と意識したことは? 「ベトナムの農産物について学び、また3人以上のベトナム人との繋がりを作る」という目標を掲げました。特に意識したことは、リモート環境であるということです。自分のやりたいことや考えをしっかり話し、受入企業側と十分にコミュニケーションを取ることを意識しました。またSkypeなどリモートワークツールを使用する上での必要なスキルと工夫のポイントも同時に身につけようと考えていました。 受入企業から提供されたミッションは何でしたか? 外国産の農産物がどのような流通経路で日本に輸入されているのかを調べることに加え、その価格・相場と商社・小売り企業の調査を実施し、これらの調査結果を基に、ベトナム農産物の日本国内向け販売計画を考えるというミッションが提示されました。 標準的な一日の時間の使い方を教えてください。 日本時間11時(ベトナム時間9時)Skypeで朝会を実施してから作業を始め、日本時間20時(ベトナム時間18時)に日報を提出して終了という流れになります。自宅で、また自分のペースで作業することができるため、対面型のインターンシップに比べ、時間を効果的に、効率的に使えたと感じています。時間の使い方を工夫する、また自分で受入企業と調整することで、就職活動やプライベートの時間も確保できました。また日によっては日本時間17時頃から受入企業とSkypeミーティングがあり、そこでたくさんのベトナム人の方々と交流することができました。 ミッションを進める上で難しいと感じたことは何ですか? 最初は、リモート環境で受入企業とコミュニケーションを行うことや、日程・時間などのスケジュールを自分で管理しなければならないことに難しさを感じていました。しかし、受入企業の方々や、JTS VIETNAMの日本人スタッフのサポートが充実していたので、すぐに慣れてコツを掴み、ストレス無くミッションを進めることが出来ました。気軽に相談できる環境があることがとてもよかったです。適度に息抜きをしながら、無理のないスケジュールを組んで確実に進めていけば、難しさやストレスを感じることはないと思います。 ミッションを進める上で工夫したことは何ですか? 大きく3つで、「やることの明確化」「十分なコミュニケーション」「適度な息抜き」です。約1ヶ月のインターンシップで慣れるまでは緊張しますが、しっかり「やること」が自分と受入企業の間で共有されていれば、進め方の自由度は比較的高いと思います。また作業場所を変えるなどの工夫をすることで、モチベーション高く取り組むことができたので意識して実施しました。 最終成果報告について 自分で評価すると何点でしたか? 80点です。発表の内容自体は、ベトナム農産物流通の様々な可能性を検討し、結果をパワーポイントのカタチで発表できたので大変満足しているのですが、自分自身がこれで満足しないようにするため80点にしました。 最初に立てた海外リモートインターンシップの目標はどの程度達成しましたか? 当初目標に対して100%達成することができました。インターンシップの中間報告会の時点で達成できていたため、追加で目標を設定して実行するなど充実していました。 海外リモートインターンシップ全体を通した感想をお聞かせください。 海外に渡航しないで、日本国内で海外の仕事を体験することができ、外国人の友人を作ることができ、全体を通してとても充実したインターンシップでした。またリモートワークのやり方を学ぶことができ、自分の新常態への適応能力を高めるということも実感することができました。現地渡航型の海外インターンシップでは、実際に現地で生活(食事や休日の活動など)するので、気候や文化を体験することができますが、海外リモートインターンシップではその体験は難しいです。ベトナムへの旅行を計画し、受入企業への表敬訪問や、文化体験をしてみたいと強く感じました。 海外インターンシップの経験は就職活動で役に立ちましたか? 役に立つと思います。現地渡航型インターンシップに比べ、海外リモートインターンシップではコミュニケーション能力や自己管理能力が求められるので、履歴書や面接でアピールするための具体的な根拠になっていると思います。 これから海外リモートインターンシップを考えている方へアドバイス コロナ禍でも海外を体験したいという方だけでなく、何かに挑戦してみたいけどそれが見つからない方や、自分の能力を試してみたいと言う方には強くオススメです。また参加を考えている方で「日程(1ヶ月)が長くて不安」という方も、対面型のインターンシップと違い自分のペースで進められるので参加してみるべきだと思います。これから参加を考えている方はスケジュール管理帳とコミュニケーションを密にとる心構えを持っておくとよいと思います。難しく感じる方もいるかもしれませんが大丈夫です!この経験は就職活動や社会に出たとき大きく役立ちます。いつかやらなければならないことを今のうちにやっておいて損はないはずです。就職活動しながらインターンシップを実施できる、やり方・工夫次第で誰でも取り組めます。難しさ以上に楽しさと学びが多いプログラムです。是非参加してみてください! <<JTS VIETNAM Facebookページ>>https://www.facebook.com/JTS-Vietnam-Company-Limited-101711221706411/