ベトナムの新型コロナウイルスワクチン接種について　その１

こんにちは。JTS VIETNAMの岡部です。

新型コロナウイルス対策の”優等生”と言われているベトナム。
今年の４月下旬から感染者が増加し、５月末に変異株が発見されました。
ハノイでは６月２２日から、飲食店や理髪店の営業が制限付きで再開されましたが、ホーチミン市では依然厳しい感染対策がとられています。

ベトナム国内でも新型コロナウイルスワクチン接種が始まっています。
６月中旬、日本からベトナムに100万回分のワクチンが無償で届けられました。
さらに７月上旬に100万回分の追加供与も決まっています。
私の知り合いのベトナム人もワクチン接種した人が増えてきました。

ベトナム在留日本人が新型コロナウイルスワクチンを打ちたい場合にはどのような方法があるでしょうか。
今回はその１としまして、6月２６日時点の新型コロナウイルスワクチン接種の情報について共有いたします。

日本とベトナムのワクチン接種状況
日本へ一時帰国してワクチン接種
ベトナムでワクチン接種
ベトナムで認可されているワクチン
副反応症例

日本とベトナムのワクチン接種状況

日本とベトナム両国で新型コロナウイルスワクチン接種が開始されています。
現在使用されている新型コロナウイルスワクチンは標準的に２回接種することになっています。
６月２６日時点で、日本では2,674万人が１回接種を終え、そのうち1,266万人が２回接種を完了しています。
一方ベトナムでは270万人が１回接種を終え、そのうち14万人が２回接種を完了しています。

ベトナム在留日本人が新型コロナウイルスワクチンを打ちたい場合、２つの方法があります。

日本へ一時帰国してワクチン接種

６月２５日、外務省は海外在留邦人等の一時帰国時の新型コロナ・ワクチン接種事業の開始について発表しました。

【接種対象者】
海外在留中の邦人で、日本国内の住民票を抜いている者
且つ接種を受ける日に１２歳以上である者
【実施期間】
本年8月1日から2022年1月上旬を予定
【実施場所】
成田空港、羽田空港の入国後エリアに設置される特設会場
【ワクチン】
ファイザー社（米）のワクチンを使用
標準的には３週間の間隔をあけて２回の接種
【接種の費用】
無料（渡航費・滞在費等は自己負担）
【予約方法】
インターネット予約サイト（７月開設予定）を通した事前予約のみを受け付ける
電話による予約や会場での当日申し込みは受け付けない

現在、ベトナムでは厳格な入国制限措置を行っています。
厳しい書類審査、指定ホテルでの3週間の強制隔離が義務付けられています。
新型コロナウイルスワクチン接種済みの者に対する入国措置はまだ緩和されていません。
ワクチン接種後のベトナム再入国を考えると、現状での当事業の利用には慎重な判断が必要であると思われます。

詳細は外務省HPの特設ページでご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/vaccine.html

ベトナムでワクチン接種

6月24日、ベトナム外務省の定期記者会見で、報道官のLe Thi Thu Hangはベトナム国民とベトナムに住む外国人の間で新型コロナウイルスに係るワクチン接種や医療を差別しないことを強調しました。
外国人へのワクチン接種は、新型コロナウイルスに対する集団免疫を達成するプロセスの一部であると断言しました。
尚ベトナム政府は2021年内に人口の75％ほどが2回の接種を完了できるように目指しています。

ベトナムでは企業単位で接種を行う職域接種も徐々に始まっています。
先日、当社オフィスでもワクチン接種の希望確認がありました。
その２として、接種の申込から接種までの体験レポートをお伝えできればと考えています。

ベトナムで認可されているワクチン

現在ベトナムでは４種類のワクチンの使用が認可されています。
・スプートニクV（ロシア）
・ファイザー社（アメリカ）のワクチン
・アストラゼネカ社（イギリス）のワクチン
・シノファーム社（中国）のワクチン

現在４種類のベトナム製のワクチンが臨床試験段階にありますが、実用化の見通しはまだはっきりしていません。
・NANOGEN社のワクチン『NanoCovax』
・VABIOTECH社のワクチン
・POLYVAC社のワクチン
・Institute of Vaccines and Medical Biologicals (IVAC)のワクチン『Covivac』