ベトナムの野菜でぬか漬けを作ってみた
2021年8月6日、ハノイ市は、7月24日から市内全域で実施している社会隔離の実施期間を、8月23日午前6時まで延長することを発表しました(ハノイ市人民委員会公電18/CD-UBND)。
7月24日から15日間だったので、8月8日には解除されるかなぁと考えていましたが、厳しいですね。
ベトナムのCOVID-19対策は徹底しています。
レストランやタクシー、お弁当のデリバリーが営業休止の状況。
外出するには外出許可証が必要、スーパーへ食料品を買いに行くにも区を跨いだ移動は禁止など。
これが8月23日まで続くのかと思うと、各個人が抱えるストレスにも問題は出てきますし、レストランやタクシーの経営にも大きなダメージがあると思います。
一方で、スーパーや小売デリバリー(生活必需品)は需要が急上昇。
今後、日系レストランも”小売ライセンス”の取得、最低でも”卸売ライセンス”の取得が必須になってくるかもしれません。
消費者は冷凍食品や簡単に調理できる加工品、料理セットがとても便利なものであると再認識できたのではないでしょうか。
8月23日まで社会隔離が延長になったので、この期間でこれまでやっていなかったことをやってみよう。
とりあえずビールでも飲もうと冷蔵庫を開けると、
2021日2月ベトナム渡航する際にハンドキャリーした「熟成 ぬか床」が、、、。
2020年の日本一時帰国中、お義母さんが毎朝出してくれた「ぬか漬け」が美味しくて、
「ん? ベトナムで美味しいぬか漬けを食べたことないな。」
「ん? ベトナムの野菜でぬか漬け作るとどうなるだろう。」
と考え、今回「ぬか床」をハンドキャリーしていました。
今のところ、日系スーパーで「ぬか床」を見たことがありません。
(あまりスーパーへ行かないので、知らないだけかもしれませんが)
よっしゃ、ぬか漬け作ってみよう!
ということで(笑)、ぬか漬け作ってみます!
将来的には、ベトナム国内の材料を使用した「熟成 ぬか床」を作ってみたい!
植物性乳酸菌の宝庫「ぬか漬け」
ご存知の方が多いかもしれませんが、ぬか漬けについて簡単にご説明します。
広辞苑には
「ぬかに塩・水などをまぜて野菜類を漬けること。また、そのようにした漬物。」
と記載されています。
米ぬか・塩・水を混ぜ合わせ、乳酸菌で発酵させた「ぬか床」に野菜などを漬けたものですね。
好みにあわせて昆布、ニンニク、みかんの皮、山椒の実などを加えると、更に深い味わいになるようです。
日本人がぬか漬けを食べるようになったのは、精米技術が発達してきた江戸時代初期と言われています。
穀類や大豆を臼で挽いたものが使われていましたが、精米のときに出た米ぬかを使い始めたようです。
野菜をぬか漬けにすることにより、米ぬかに含まれるビタミンB1が野菜に浸透し、生で食べる場合と比べビタミンB1が約10倍に増加。
その他、ビタミンEも含まれており、皮膚や粘膜の健康を維持、肌や血管の老化防ぐなど、素晴らしい栄養食品です。
そして植物性乳酸菌。
ヨーグルトは動物性乳酸菌ですが、ぬか漬けは植物性乳酸菌です。
「ぬか床」の発酵とともに乳酸菌がパワーアップしながら成長していきます。
強い植物性乳酸菌を含んだ漬物を食べると、腸内の善玉菌が増え、腸内環境が整い、免疫機能の向上、抗菌作用の強化などが期待されます。
植物性乳酸菌と食物繊維を取れるぬか漬けは、理想の健康食品と言えると思います。
ぬか漬けを作ってみよう
まずは、近所の「ハノイ商店」さんで買える食材で挑戦です。
社会隔離期間中、「ハノイ商店」さんには大変お世話になっています。
新鮮な野菜、乳製品、納豆など、いろいろと揃っていて便利です。
「ハノイ商店」さんは食材のデリバリーにも対応しています。
~ハノイ商店 ホームページ~
https://hanoishouten.com/
ぬか漬けと言えば、きゅうり、なす、だいこん、にんじんなどがあります。
今回は「ベビーきゅうり」と「なす(ちいさめ)」を漬けます。
野菜を水洗いし、両側のヘタを取ります。
ベビーきゅうりは「板ずり」してから漬けます。
【野菜の量】
「熟成 ぬか床」のパッケージに
・きゅうりの場合は約3本
・なすの場合は約2本
と記載があります。
「ベビーきゅうり」と「なす(ちいさめ)」なので、各5本を漬けこみます。
【漬け時間】
・きゅうりの場合は8~10時間
・なす丸ごとの場合は18~24時間
と記載があります。
8時間後、試しに「ベビーきゅうり」を食べてみたのですが、浅漬けのような感じでした。
24時間漬け込むことにします。
いざ実食。
「・・・(何か足りない)」
冷蔵庫の温度が低すぎて、発酵が進んでいない?
「熟成 ぬか床」といっても、何回か漬けて更に熟成させる必要がある?
ベビーきゅうりではなく、日本きゅうりを使用したほうがよい?(皮がやわらかくなってしまう)
漬け時間を調べる、いろいろな野菜で試してみる必要がありそうです。
在宅ワークだからできそうですね。
ベトナム駐在の方で、この社会隔離をきっかけに料理を始めた方もいらっしゃると思います。
最初からネットで調べる方法もありますが、一番はいろいろな人に聞いてみることがよいと思います。
野菜の買い方、調理のコツ、先輩はいらっしゃると思いますので。
またコミュニケーションの機会にもなりますし、できた料理を写真で見せ合うという楽しみもあります。
社会隔離期間、簡単にできる身近なことに挑戦してみましょう!
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