ベトナム渡航の手続きから渡航について(体験レポート その1)

2021年2月26日(木)0時30分
ベトナムハノイの隔離用ホテルに到着。
ベトナム入国承認を得るまでに時間はかかりましたが、無事にベトナム入国することができました。
今回は団体特別便の申込から入国承認受領についてまとめます。(2021年2月25日時点)
※最新の情報については、在ベトナム日本大使館のホームページ、関係機関、旅行会社等の最新情報を問合せおよび確認してください。

<対象者>
駐在員とその家族および出張者となります。

<申請方式>
ベトナム入国承認の申請方式ですが、大きく「個別申請」と「団体特別便」があります。

個別申請

ベトナム保健省が2020年5月23日付で出した公文書No.2847(外国人の入国手続きを規定したもの)の手順に基づき、企業が個別に申請を行います。

<手順>
~ベトナムへの入国(ハノイ 駐在員・家族、出張者)~
https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100084236.pdf

  1. 隔離施設(ホテル)の仮予約
  2. 航空便の仮予約
  3. ハノイ市保健局への申請(目安:所要10営業日)
  4. 隔離施設が所在する地区の保健所への確認申請(目安:所要3営業日)
  5. 公安省入国管理局への入国承認申請(目安:所要7~10営業日)
  6. 航空会社への書類の提出(目安:渡航日1週間以上前)
  7. 在日本ベトナム大使館等で査証取得(有効なTRC又は査証がない場合)
  8. 入国3~7日前の日本でのPCR検査
  9. 医療申告

現地法人が当局と相談しながら手続きを進めますが、旅行会社や現地エージェントに手続きの一部を依頼することができます。
現地エージェントの費用ですが、500USD~1,000USDが相場です。
「安いエージェントに依頼したら、書類にミスが多く、手間がかかった。」という話も聞いていますので、実績や評判を確認しながらエージェントを選定することをオススメします。

入国承認受領時期がベトナム国内の感染状況により遅延する場合があります。
また、ホテルの空き状況により入国時期を調整しなければならない場合もあります。
余裕を持った渡航予定日の設定が重要です。
入国承認受領時期が遅延したため、ホテルと航空券の予約を変更しようと思ったら、ホテルの空きが無かったなどの事例も聞いています。

上記の調整が手間になると考えたため、「団体特別便」を選択しました。

団体特別便

旅行会社が企画する団体特別便です。
旅行会社が企業に代わり、一括でホテルと航空券の予約、当局への申請手続きを行います。
個別申請と比べ以下のメリットがあります。

<メリット>
・入国申請の提出書類が少ない
・新規査証取得者は3ヶ月有効の商用ビザが取得できる
・新規査証をアライバルビザで取得できる
・入国申請は代理申請が可能
・ベトナム在住者はベトナム出発前(日本一時帰国前)に申請可能
・フライト予約日の変更(スライド)ができる

<手順>

  1. 申し込みおよび基本情報(PDF)の提出
  2. 申請書類(紙)の提出
  3. 首相府への申請(旅行会社が代理申請)
  4. ハノイ市保健局への申請(旅行会社が代理申請)
  5. 公安省入国管理局への申請(旅行会社が代理申請)
  6. 航空会社への書類提出(旅行会社が代理申請)
  7. 入国3~7日前の日本でのPCR検査
  8. 医療申告
  9. 空港ビザカウンターで査証取得(有効なTRC(一時滞在許可証)又は査証がない場合)

上記手順の3~6は旅行会社が代理申請しますので、主な作業としては、

  1. 申請書類に署名押印してベトナムへ郵送する
  2. 日本でPCR検査を受ける
    だけとなりますので、本当に手間がかかりません。

<基本情報(PDF)の提出>
基本情報として旅行会社に提出したものは以下の通りです。

  1. パスポート
  2. 労働許可証、査証、TRC ※お持ちの場合
  3. 企業登録証明書(ERCまたはIRC)
  4. 家族が渡航する場合は戸籍謄本の翻訳公証版

<申請書類(紙)の提出>
申請書類として旅行会社に提出したものは以下の通りです。
基本情報を基に旅行会社が作成し、ファイルで送ってくれますので、印刷して、署名押印を行えば作成完了です。

  1. 首相府承認申請書
  2. ハノイ市保健局承認申請書
  3. 公安省入国管理局承認申請書
  4. 入国後陽性反応の際の費用負担同意書
  5. 委任状
  6. 査証申請書(NA2およびNA16)

作成した申請書類(紙)をEMSやDHLで旅行会社へ送ります。
DHLへの依頼についてはこちらのブログを参考にしてください。
~日本からベトナムへ 書類を翌日までに届ける方法~
https://jtsvn.com/2021/01/12/1-19/

提出から承認受領までの日程(団体特別便)

今回はいろいろな事象が重なり、2021年2月8日渡航の予定が2021年2月25日渡航と遅れが生じました。
・2021年1月27日にベトナム北部で数か月ぶりに新型コロナウィルス市中感染発生
・2021年1月25日から2021年2月1日にかけてハノイでベトナム共産党大会開催
・2021年2月10日から2021年2月16日までテト(旧正月)

<提出から承認受領までの日程>
2020年12月30日 申し込みおよび基本情報(PDF)の提出
2021年1月6日 申請書類(紙)の提出
2021年1月21日 首相府入国承認受領
2021年2月8日 ハノイ市保健局入国承認受領
2021年2月19日 入国管理局入国承認受領

各入国承認の受領については、旅行会社からの連絡待ちとなります。
渡航予定日が2月8日、2月18日、2月25日とスライドしましたが、ホテルと航空券の予約変更を旅行会社が対応してくれたので、手間はかかりませんでした。
団体特別便を選択して良かったと感じました。

PCR検査

ベトナムでは、渡航3~5日前に発行された陰性証明書が必要となります。
計算例:1月15日に入国する場合、陰性証明書の「発行日」は1月10日から1月12日まで
また、検査形式は「RT- PCR検査」または「RT-LAMP法」、検体採取方式は鼻咽頭ぬぐい液方式となっています。
医療機関の検索はこちらのサイトが参考になります。
~経済産業省のホームページ「TeCOT(Testing Centre for Overseas Travelers)」~
https://www.tecot.go.jp/rmii/

陰性証明書のフォーマットは在ベトナム日本大使館のホームページにあります。
こちらのサイトからダウンロードしてください。
~在ベトナム日本大使館ホームページ「ベトナムへの入国を希望する皆さまへ」~
 3.ベトナム入国前の手続き(滞在期間が14日間を超える場合)
 (5) 入国前のPCR検査等
 オ 証明書のフォーマット
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html

今回は、2021年2月25日(木)渡航のため、2月20日(土)AMにPCR検査実施、2月22日(月)陰性証明書発行となりました。
2月23日(火)が天皇誕生日(祝日)で医療機関はお休み。
2月25日(木)22:00頃ベトナムノイバイ空港到着のため、フライトに遅延が発生した場合、入国日付が変更になる可能性もありますので、この辺りを考慮して発行日を決定したほうがよいです。

渡航当日に持参する書類等

渡航当日に持参する書類は以下の通りです。
旅行会社から印刷用のPDFファイル一式と旅のしおりを送ってもらえますので、それに従って準備します。

  1. パスポート
  2. 査証、TRC ※お持ちの場合
  3. PCR検査陰性証明書
  4. 首相府入国承認書、ハノイ市保健局承認書、入国管理局承認書、費用負担同意書
  5. 航空券Eチケット
  6. アライバルビザ取得用の申請書類
     (パスポート、入国許可証、査証申請書、4cm×6cmの証明写真2枚、申請費用USD)

医療申告

入国前24時間以内にオンラインで医療申告を行う必要があります。
在ベトナム日本大使館ホームページに医療申告フォーマット記入例があり、医療申告WEBサイトは日本語対応していますので、難しいことはありませんでした。
~医療申告フォーマット記入例~
https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100109974.pdf

注意する点としては、
・パソコンのブラウザで入力した際に不具合が生じる場合があるのでスマートフォンで実施したほうがよい
・出発日の前日に実施する場合は出発日欄の入力に注意が必要
・入力完了後に表示されるQRコードを画面キャプチャしておくことを推奨
が挙げられます。
今回は、出発当日に成田空港へ向かう電車の中で、スマートフォンから医療申告を実施しました。

今回は団体特別便の申し込みから渡航準備についてまとめました。
次回は成田空港到着からノイバイ空港到着、そしてホテル隔離についてまとめたいと考えています。

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